北海道立図書館

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平成19年12月の資料紹介

『雑器帖』

北海道農材工業株式会社/編集・発行 1983.9 82,86p 11cm(折本)

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 現在、『松下亘著作資料目録』を作成するために資料の整理を進めていますが、著作資料の中に欠けている資料が何冊かあり、この本もその中の1冊でした。欠を埋めるため発行元の北海道農材工業株式会社に照会したところ、手をつくして探していただき当館に寄贈していただいたものです。
 発行元は、農業・建築・水産に係わる資材を生産販売している会社で、昭和53年は創立三十周年にあたりいくつかの記念行事を実施しています。「陶灯籠」の記念品製作、北海道の土を見直す「やきもの教室と陶芸チャリティ・バザール」の開催、そしてこの豆本の発行もそのひとつとして行われたものです。大きさは縦11cmの手のひらサイズ、折本の体裁で(表82ページ、裏86ページ)、表紙にセラミックを貼り付けたしゃれたデザインになっています。
 内容は、堂垣内北海道知事、板垣札幌市長のメッセージで始まり、「北海道陶芸家のことば」として、21人の陶芸家等の小文を載せています。(建窯 石坂勝美、東雲窯 大沼スミ、旭神窯 小木美則、旭川窯 押川清、洞爺窯 姉崎楽昌、山麓窯 佐藤忠雄、彫刻家 篠原康、小樽窯 白勢栄悦、発寒窯 白瀬陶仙、渓雪窯 高橋武志、北州窯 対馬英二、藤窯 中村照子、大雪窯 板東陶光、大雪窯 板東豊光、角山窯 古山潤、鹿追窯 古谷稔、こぶ志窯 山岡三秋、こぶ志窯 山岡憬、こぶ志窯 山岡将秋、北窓窯 吉田時彦、北辰窯 湧井辰雄)、それに続く「陶芸寸描」の項では、佐渡一男鹿追町長、松下亘北海道開拓記念館特別学芸員、宮島雅俊北海道立工業試験場野幌窯業分場長の文章を掲載しています。(肩書きはこの本に掲載されている当時のものです) 
 裏面は、「日本陶芸の技法」(p1~80)と題して、素木洋一東京工業大学名誉教授の北海道工業技術協会窯業部会主催技術講習会の講演内容を収録、陶芸にまつわるおもしろい話が出てきます。例えば、ブドウ酒などを「ねかす」と言いますが、陶芸の土もねかすと非常に作りやすい土になるそうで、そのことを科学的に説明しています。その他にこの会社の三十年の歩みを掲載しています。