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平成20年2月の資料紹介

『加賀家文書現代語訳版 第5巻』

別海町郷土資料館/編集・発行  2005.3 428p 15×21cm

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 今回は、最近寄贈された資料の中から古い史料に関する2冊の本を紹介します。
1冊目は別海町郷土資料館から出された『加賀家文書現代語訳版 第5巻』です。加賀家文書については、『加賀家文書館展示解説』(別海町郷土資料館 平成13刊)に詳しく解説されています。それによりますと、加賀家の人々は、秋田県八森村出身で、江戸時代の末期、根室場所の場所請負人の用人として代々働いていており、特に三代目の加賀伝蔵は「加賀家文書」の殆どを書き残した人物で松浦武四郎とも親交があり、この文書は当時の根室地方等の様子を知る貴重な資料ということです。
この文書の翻刻活字本は、秋葉実氏解読により『加賀家文書』(別海町教育委員会 平成1刊)が出版されています(同じ内容のものが、『北方史史料集成 第2巻』(北海道出版企画センター刊)にもあり)。この現代語訳版シリーズは平成13年の第1巻から始まり、今回5巻目が寄贈されたということです。当館では、昭和49年にこの文書をマイクロフィルムで複製しており、原文を確認することが出来ます。

『八雲日記 北海道八雲村開墾の記録』

高木任之編・発行   徳川黎明会徳川林政史研究所協力 2008.1 429p 21cm

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 2冊目は『八雲日記 北海道八雲村開墾の記録』です。尾張藩の藩主徳川慶勝は、廃藩置県により禄を失い困窮する旧藩士を、北海道に新天地を求めて明治11年に現在の八雲町に移住させました。編者は、その時の第一回移住者高木任邦の曾孫で、本書は徳川林政史研究所に保管されている史料の中から明治11年から14年にわたる開拓初期の日記「八雲日記」を活字化したものです。高木氏は、昨年8月にも『北海道八雲村の開墾 尾張徳川家による』を出版し、その中で移住前後の状況を記述しています。
なお、徳川林政史研究所で保管する八雲関係の資料の内容は「東京と北海道との往復書類綴や移住人名簿といった開拓過程を知り得る史料や、御用留・日誌・会計書類などの徳川農場の運営にかかわる記録・帳簿類などが多数」(同研究所HPより)で、「八雲史料」という名前がつけられ同研究所で閲覧できるようになっています。