北海道立図書館

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平成21年8月の資料紹介

『さあアイヌ文化を学ぼう! 千歳市立末広小学校のアイヌ文化学習』

末広小のアイヌ文化学習を支援する会編・発行 2009.7 199p 21cm

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 アイヌ文化というテーマが、道内の学校教育の中でどの程度取り入れられているのでしょうか。本書は千歳市立末広小学校におけるアイヌ文化学習実践の記録ですが、このことにも触れています。胆振支庁や上川支庁管内等の取り組み事例をあげ、地域的あるいは学校間の偏差があると指摘しています。さらに北海道教育委員会や市町村の教育委員会、アイヌ文化振興・研究推進機構などで作成された各種の資料の分析を引用し、まとめとして「アイヌ文化学習に積極的に取り組むことが、北海道の(日本の)教育をより良い方向に変えることになり、学級や学校、そして地域社会をより豊かな場にしていくことになる」とし、その方法が「多文化教育」であると論じています。

その優秀な実践例が、1993年に2人の先生の学芸会の発表から始まった千歳市立末広小学校のアイヌ文化学習の取り組みで、現在は、1年生から6年生まで通してカリキュラムが組まれています。

計画するにあたって大切にしていることとして次の4点挙げています。
  1.  伝統文化を学ぶには文献などからだけでなく本物から学ばなければならない。
  2. アイヌ民族の生活文化などの本物にふれ、そのすばらしさを伝える。
  3. 地域の人から学び、見せるための文化ではなく伝えられてきた文化から学ぶ。
  4.  体験を重視して学習する。
この実践を支えてきたのが、現在支援する会の会長である野本久栄・敏江夫妻をはじめとするゲストティーチャーや関係機関の協力、継続発展させてきた教職員の力があり、あらためて実践の力は人であることを感じます。